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無撚糸タオルって?ふっくらやわらかタオルの秘密

2020.11.12

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無撚糸タオルって?ふっくらやわらかタオルの秘密

ふっくらやわらかな肌触りで人気のタオルといえば無撚糸(むねんし)タオル。最近市場でもよく見かけますが、みなさんどういったものかご存知でしょうか?今回は無撚糸タオルの特徴や、オリジナルタオルを作成する場合のアレンジ手法などご紹介したいと思います。

無撚糸とは

無撚糸とは、撚(よ)りのほとんどない糸のことをいいます。通常糸は綿の繊維を撚り合わせてできており、撚る回数で糸の質感や耐久性が決まってきます。撚りが強ければ強い程、固く丈夫な糸ができます。無撚糸はその名の通り“撚りのかかっていない糸“なので綿本来のふっくらやわらかな風合いと、繊維と繊維の間に空気を含むので、抜群の吸水性と保湿性が特徴です。その反面洗濯の際毛羽落ちが起きやすく、糸が痩せやすいというデリケートな一面があります。無撚糸を使った製品は、洗濯の際はネットに入れる、たっぷりのお水で洗うなどひと手間加えると風合いが長持ちします。

 

無撚糸タオルはどうやってできるの?

糸【単糸】に、 お湯で溶ける特殊な繊維【水溶性ビニロン】を糸の撚り方向と反対に撚り合わせ【双糸】(2本の糸を撚り合わせて作る糸)にします。元々の糸の撚りと反対に水溶性ビニロンを撚り合わせることで、糸は撚りがほとんどない状態まで撚り戻しされます。このままタオルを織り上げ、洗いをかけると水溶性ビニロンが溶け、ほとんど撚りの無い糸だけが残るという仕組みです。

 

無撚糸を使ったオリジナルタオルを作りたい!

無撚糸を使ったタオルをいくつかご紹介したいと思います。

・パイルに全て無撚糸を使う

パイルすべてに無撚糸を使用すると、どこに触れてもふっくらやわらかな風合いを楽しめる贅沢な1枚に仕上がります。無撚糸は毛羽落ちしやすいのですが、それを軽減させるには繊維の長い糸を使ってあげることがポイントです。デザインは、無地のものや、ワンポイント刺繍、また糸の色で遊んでみるなど、風合いが楽しめるものが向いています。

・無撚糸シャーリング

シャーリング(パイル面を刈ること)と、無撚糸を組み合わせることでパイル面に立体感が生まれます。無撚糸のやわらかな風合いとシャーリング特有のベロアのような風合いの2種類が楽しめるタオルが仕上がります。デザインは織で柄を出すものが向いています。織で柄が出せるのも、今治タオルの魅力です。立体感も加わるので、デザイン画でみるよりも素敵なタオルが織り上がるかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。タオルは使う糸の種類、番手(糸の太さ)や織る時の密度、手法など様々なことが組み合わさって仕上がりが決まってきます。私たちが最適な方法をご提案させて頂きますので、ご興味がおありの際はぜひお気軽にご相談ください。