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今さら聞けない熨斗(掛け紙)のマナーについて知りたい!

2021.09.26

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今さら聞けない熨斗(掛け紙)のマナーについて知りたい!

こんにちわ。FUJITAKA TOWEL GINZA店長の山田です。
贈り物をするときに添えられる日本伝統の掛け紙。言葉は聞いたことがあるけれど基本的なことが分からない。そんな方のために今さら聞けないマナーについてまとめてみました。ぜひご参考にしてみてくださいね。

熨斗(のし)とは

熨斗(のし)とは、結婚のお祝いなどフォーマルな贈り物のシーンで添えられる飾りで熨斗紙の右上にある飾りのことを指しています。ほとんどの方が紙自体が熨斗紙と思われていますが、もともと「掛け紙」の上に「水引」と「のし」を添えていたことが由来となります。近年は簡易化が進み紙面に「水引」と「のし」のデザインが印刷されることがほとんどとなり、また熨斗の無い飾り掛け紙なども多くみられるようになりました。

水引(みずひき)とは

「水引」は祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りで掛け紙などに掛ける帯紐のことで、金銀・紅白・白黒などがありますが近年では飾り水引が用いられることもあります。本数や結び方ですが、結婚など繰り返し行わない事柄には10本の「結び切り」、お祝い、お礼など繰り返し行う事柄には5本の「蝶結び」になります。

熨斗(掛け紙)の表書き・種類・贈るタイミングについて

結婚に関する熨斗

結婚祝い

挙式の1週間くらい前までのできるだけ早い時期に良い日を選んで午前中に届けましょう。

披露宴の引き出物

結婚式の当日に会場でお渡ししますが、事情で当日来れなかった方へは後日お渡ししましょう。

お返し

御祝を頂いてから1か月から1か月半ごろまでが良いでしょう。

 

お祝い事に関する熨斗

出産祝い

退院以降の命名日(お七夜)からお宮参りの当日までに贈りましょう。

出産祝いのお返し

御祝を頂いてから1か月から1か月半ごろまでが良いでしょう。

 

入園・入学・卒業・就職・栄転・定年退職・七五三・新築など

贈られる時期はお祝い事によりますが1か月前から当日、遅くても2週間以内に、七五三は11月早々に新築祝いは半年以内に贈るのが良いでしょう。

 

長寿のお祝い

長寿の御祝年について

   還暦祝(数え年61歳)

   緑寿祝(数え年66歳)

   古希祝(数え年70歳)

   喜寿祝(数え年77歳)

   傘寿祝(数え年80歳)

   米寿祝(数え年88歳)

   卒寿祝(数え年90歳)

   白寿祝(数え年99歳)

お誕生日当日か、2~3日前に贈りましょう。

 

内祝いに関する熨斗(お祝いを頂いた方への返礼として)

御祝を頂いてから3週間以内が良いでしょう。

 

謝礼・お見舞い・一般的な贈り物に関する熨斗

一般的なお礼

頂き物をしてから1週間以内が良いでしょう。

 

御見舞い

容体によってはむずかしい時期もありますので、ご本人や本人の近くの方に連絡を取ってからが良いでしょう。

 

快気内祝い

退院から10日~1か月以内に贈るのが一般的です。

 

季節のご挨拶に関する熨斗

お年賀・お中元・暑中見舞い・お歳暮など

お中元を渡す時期は東日本では7月初旬から15日まで。西日本では8月初から15日とされています。しかし最近では地域に関係なく、7月中旬くらいまでに贈るのが一般的になっています。早い方は6月末頃から贈る先を考え始めるようなので、ぜひ早めに準備して贈ってみてはいかがでしょう。お中元の時期を過ぎたら暑中見舞い、残暑御見舞としましょう。

 

お歳暮

一般的に、関東では12月1日から25日頃、それ以外の地域では12月13日から25日頃に到着するように贈られます。ただし、忌中の場合や、規定で決められている会社など、お歳暮を贈ってはいけないケースもあります。お歳暮を贈る際には、相手の事情や会社の慣習を確認しておくのがよいでしょう。

 

お年賀

正式には「三が日」(1月1日~1月3日まで)の年始挨拶をするときに持参する品物を指します。しかし、三が日は、お互いに都合がつかないということも少なくありません。そのため、お年賀は「松の内」と呼ばれる1月1日~1月7日頃までに贈ればよいとされています。ただし、元旦は避けるのがマナーなので、お年賀を贈る期間としては「1月2日~1月7日頃まで」となります。松の内の期間は、地方によって「1月15日頃まで」といった違いもあるので事前に確認しておくとよいでしょう。

 

弔事や返礼に関する掛け紙

仏式

葬儀または告別式の前日(四十九日前まで)に贈りましょう。

 

会葬御礼

葬儀当日、受付時や祭壇での焼香が終わった後のタイミングで清め塩と一緒にお渡ししましょう。

 

香典返し

通常は四十九日の法要を終えてから2週間以内に贈ります。 忌明返しをする予定であれば、葬儀当日は会葬品のみを渡し、後日改めて一人一人に香典返しを贈りましょう。神式やキリスト教では香典返しという習慣はありませんが「五十日祭」(亡くなられて50日後)や「昇天記念日」(亡くなられて1か月後)にそれぞれ香典返しにあたる品物を贈るのが一般的です。宗派や地方によって異なりますので不安な方はご依頼されるところで確認されると良いでしょう。

 

まとめ

受け継がれてきた美しい日本の文化。相手を想う心を伝えるためにも熨斗・掛け紙の表書きや種類や水引のマナーに気をつけたいものです。今日では、おしゃれな掛け紙もございますので特別な贈り物として選んでみてはいかがでしょうか。FUJITAKA TOWEL GINZAでは、ご要望に合わせたラッピングをお承りしております。ぜひ、お気軽にご相談ください。