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タオルの糸の撚りについて

2021.02.19

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タオルの糸の撚りについて

こんにちは。FUJITAKA TOWEL社長の藤高亮です。私もこちらで時々タオルのお話しをしていこうと思います。少し専門的な内容になるのですが、タオルの奥深さ、おもしろさが発見できるかも?しれません。今日はタオルの糸の撚りについてです。タオルを買おうとして調べていると、よく「無撚糸」とか「甘撚り」という言葉が出てくると思います。なんとなく柔らかそうなイメージがしますし、実際に「無撚糸でふわふわ」といった謳い文句を目にすることが多いのですが、今回はこの「撚り」について詳しく説明したいと思います。

撚り(縒り)とは

そもそも糸は綿の繊維が束になって出来ています。糸を近くでよーく見てみると細い毛のようなものが見えるのですが、この細い繊維が集まって糸になります。非常に細い繊維ですのでこのまま束ねても切れてしまって糸にはなりません。そこで、この繊維の束にねじりを加えることで強度を増すのです。これを撚り(縒り)と言います。

糸を近くで見るとこのように細い繊維が束になってねじられているのが分かります。ちなみに、「料理の腕によりをかける」「恋人とよりを戻す」といった普段よく使う言葉。この「より」は漢字で書くと「縒り」と書きます。まさに語源は糸の撚り(縒り)からきています。撚りを強くすれば糸が強くなるように腕をめいいっぱいふるうという意味になりますし、逆に撚りを戻せば元の繊維に戻るということで元の状態に戻る、ということなんですね。

撚りの種類

タオルの場合、一般的にインチ間(2.54cm)の間に何回撚りをかけたかで評価します。ここで注意したいのが、糸の太さで回数は変動するということです。わかりやすく例えると、綱引きの縄のような太い糸と普通の縫い糸のような細い糸を同じように撚っても太い糸は数回撚れば固くなりますが、細い糸だと何十回も撚らないと固くなりませんよね。そこで、糸の太さに関係なく撚りを評価するために「撚り係数」という指標を使います。

√糸番手×係数=撚り回数

例:20番手の糸の場合

  √20×3.6≒16.1

この場合20番手の糸でインチ間16.1回の撚り係数は3.6となります。

ちょっと難しいですが、ここまで厳密に知る必要は普段はありませんのでこのあとの大まかな糸の撚りの種類について理解していればタオルを購入するうえで参考になると思います。

 

1.普通糸

普通という言葉が一番厄介なのですが、日本製タオルの一般的な糸の撚り係数は3.6~3.8程度であることが多いです。タオルで多く使われる20番手の場合、17回/インチくらい撚りが入っています。特に表記が無い場合は大体このくらい撚りが入っていると思っていいでしょう。

2.強撚糸

強撚と書いて「きょうねん」と読みます。普通糸より強く撚りが入っている糸で大体撚り係数が5以上のものになります。特徴としては、糸が固くなりますのでシャリッとした触感を楽しめます。また、繊維がより巻き込まれますので毛羽が出にくく洗濯しても毛羽落ちがしづらくなります。保湿性が下がるのですが、裏を返すと早く乾きやすく接触冷感の効果があるのも特徴です。

3.甘撚り糸

普通糸より甘く撚られた糸です。説明した通り、糸は繊維の集合体ですのである程度撚りをかけないと切れてしまいますので、切れない程度に撚りを残したものを甘撚りと言うのが一般的です。大体撚り係数が2.8~3.2程度のものが多いです。特徴としては普通糸より撚りが甘い為、柔らかく、繊維同士の隙間が増える為ボリュームが増します。反面、毛羽が出やすく洗濯するほどに劣化が激しくなります。

4.無撚糸

無撚糸は甘撚り糸と違い特殊な製法で限りなく撚りが無い状態の糸のことを言います。

詳しくはこちら   無撚糸タオルって?ふっくらやわらかタオルの秘密

特徴としては甘撚り糸よりさらに柔らかくボリュームが増しますが、毛羽落ちが非常にしやすく洗濯を繰り返すと繊維が締まっていき固くなりやすいのが特徴です。ちなみに、この無撚糸という定義は水溶性ビニロンを使って解撚するというくらいしかなく製造元によって千差万別と言えますので、よく商品説明の文を読んでから買わないと、最初はふわふわだったのに洗濯するとごわごわになったということも起こりえます。いい無撚糸は「超長綿を使用」など独自の製法を説明している場合が多いので参考にしてみてください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?一口に撚りといっても少しの違いで固くなったり柔らかくなったりと全く違う風合いのタオルが出来上がります。藤高では糸を製造する紡績会社とも共同開発しておりますので、好みに合わせて糸の産地から撚り回数、糸の製造方法まで細かく指定してタオルを製造しております。また綿の産地や、製造方法についてもご説明していきたいと思います。